文化庁では、平成15年の「映画振興に関する懇談会」の提言を受け、平成16年から全国のロケ候補地を紹介するデータベースに関する調査研究を、全国フィルム・コミッション連絡協議会とともに続けてきました。16年から機能や仕様をまとめ、17年に構築開始、そしてこの度、平成18年度に稼働を迎えることになりました。
文化庁「全国ロケーションデータベース(以下:JLDB)」(https://www.jldb.bunka.go.jp/)は主に映像コンテンツ関係者向けに構築されており、特徴は「全国のロケ候補地情報を横断的に検索できる」ことです。
今までロケ候補地を検索するには、各FCへ個別に問い合わせする必要がありましたが、これからはJLDBを活用することで、より効率的に目的を達成することができます。
しかし、JLDBだけではFCが持つ魅力的なロケ候補地は入手できません。JLDBの役割はFCへの橋渡し的存在であり、候補地を絞ったら各FCへ直接問合せする必要があります。このようにFCからみてもJLDBは「ロケハンのきっかけ作り」になるのです。
夏を目安に「英語版」もスタートの予定です。世界的に見ても例を見ない「国単位のロケーションデータベース」に、どうぞご期待ください。
泉谷昇(えひめFC:全国フィルム・コミッション連絡協議会DB委員会委員長) |
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