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フィルムコミッション設立を考えている方へ
1)まず、近隣地域の先輩FCにご相談ください。どこでも親切に教えてくれます。協議会では、広域エリアのFCのネットワークを進めていますので、情報を共有してください。今後FC活動を行う時に、必ず役に立ちます。必要であれば、協議会からご紹介いたします。
2)FCの基本情報は、協議会のウェブサイトに載せています。また各地のFCが充実したウェブサイトを立ち上げており、参考になります。是非、ご覧ください。その上で、何かご質問、ご不明のことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
3)設立後、正会員として入会してほしいとは思いますが、様々な事情によって困難な場合は、個人会員(年1万円)として入会し、協議会に参加されることをお薦めします。年4回のNEWS LETTER、月2回のメールマガジン、委員会、セミナー、イベント等の案内が得られ、貴重な情報として役に立ちます。
設立のための条件
1)地域の公的機関であること。
自治体自身、もしくは自治体と深い協力関係にある公的組織でなくてはなりません。NPOでFCを設立することは可能ですが、1地域1FCの原則がありますので、当該地域の行政との独占的協力関係が必要です。企業はFCを運営する資格がありません。
2)サービスを無償で提供すること。
映像制作者からFCへの収入はありません。また、FC自身が制作資金提供することもありません。サービスの対価を収入とする組織は、ロケーション・コーディネーターと言い、フィルムコミッションとは呼びません。NPOの収入基盤になりません。
3)内容や規模によって、作品を選り好みをしないこと。
FCは、全ての撮影を受け入れることを原則にしています。しかし、実際に撮影を希望された個々の施設は作品によって断ることもできます。また、非常識な制作者に対して、全面的に協力する義務はありません。
あらかじめ、知っておいてほしいこと
1)フィルムコミッションを立ち上げた段階は、まず第1歩です。スムーズに対応できるようになるには、地道な努力が必須。行政、施設関係者、住民の理解を常に得ていくことが肝要。アメリカでもカナダでも、充実するには10年かかりました。
2)FCは、経済効果だけが協調されて扱われますが、それは一面です。観光振興、産業振興、文化振興の意味もありますが、地域づくりのための一つの振興策という方が近いでしょう。また、短期間で多くの経済効果を期待するのは、相当甘い考えで、長続きしません。
3)映像制作は、人の情熱によって行われます。同時にFCの担当者の情熱が試されます。スタッフの一員という意識を持つくらいでないと、信頼を得られません。逆に、一度勝ち得た信頼は他のどの営業ツールよりも強力で、リピーターを呼びます。 |