(企画委員会全国ロケ地フェア担当 野本康夫)
●8FC |
『日本沈没』(樋口真嗣) |
はこだて、会津若松、高崎、いばらき、日野、横浜、西さがみ、くまもと |
●6FC |
『県庁の星』(西谷弘) |
いばらき、東京、日野、横浜、岡山、香川 |
『デスノート』(金子修介) |
横浜、あつぎ、千葉、埼玉、北九州、福岡 |
●5FC |
『陽気なギャングが地球を回す』(前田哲) |
横浜、千葉、西さがみ、山梨、神戸 |
『ラフ ROUTH』(大谷健太郎) |
新潟、いばらき、横浜、相模原、沖縄 |
『7月24日通りのクリスマス(』(村上正典) |
信州上田、東京、あつぎ、埼玉、ながさき |
『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』(深作健太) |
いばらき、わたらせ、東京、日野、横浜 |
●4FC |
『タイヨウのうた』(小泉徳宏) |
横浜、逗子、湘南藤沢、千葉 |
『出口のない海』(佐々部清) |
下関、山口、福岡、北九州 |
『バルトの楽園』(出目昌伸) |
会津若松、松本、舞鶴、徳島 |
『初恋』(塙幸成) |
新潟、いばらき、東京、北九州 |
『フラガール』(李相日) |
せんだい宮城、いわき、いばらき、岡山 |
『東京大学物語』(江川達也) |
はこだて、ながの、高崎、日野 |
『旅の贈りもの』(原田昌樹) |
大阪、岡山、笠岡、呉 |
<良かった点> |
・ |
各国のFCが一同に集まり「Locations World」というエリアで出展できたこと。 |
・ |
日本(での撮影)に興味や関心がある方が予想していたより多かったこと。 |
<改善・指摘点> |
・ |
「Locations World」は会場の隅にあり、エリアに入る際はIDチェックを改めてさせられるなど、来場入口から遠く入りにくかった。(この件は主催者アンケートにも記載) |
・ |
カリフォルニア州は州内の地域FCが合同で「カリフォルニア州ブース」を形成し、韓国は釜山市やソウル市など「韓国ブース」として出展していた。日本は各地が離れたブースで出展した結果、説明や配布資料が重なるなど効果・効率的な紹介ができなかった。今後は「核ブース(例:日本ブース)」を拠点とし、各地のFCで対応するのがよいのではないか。 |
・ |
インセンティブの内容を来場者や他国FCから質問された。インセンティブの内容(種類)とそれはどこのFCがしているのかを一覧として作成し、会話を弾ませる素材として活用することを提案したい。 |
・ |
配布資料は紙よりもCDやDVDの方が人気だった。また、動画紹介は来場者の足を止めていた。協議会で制作した内容は静止画中心なので、今後は静止画+動画(例:各地で撮影された作品の宣伝映像とロケ候補地の組み合わせ)でさらに充実できればいいと思う。 |
・ |
資料の配布方法にもっと「日本らしさ」を強調し、他国との差別化を図った方が日本に対する印象や交流のきっかけづくりに役立つと思う。例えば、資料は「名刺交換」を条件に「風呂敷に包んだ資料を渡す」など、日本(FC)を演出しプレミアをつけることを提案したい。 |
Locations Trade Show2007全国FC連絡協議会ブース |
開催日: |
4月12日〜14日 |
開催地: |
サンタモニカ(アメリカ) |
来場者: |
約250名 |
アテンド: |
長崎映像化支援センター |
関根 留理子 |
|
広島フィルム・コミッション |
西崎 智子 |
私は、釜山BIFCOMや香港フィルマートには参加させて頂いたことがありますが、ロケーションズは今回初めて参加させて頂きました。今まで、海外での誘致活動については、費用がかかる割にはあまり成果がなく、また日本は「物価が高い」「撮影の許可が下りない」などマイナスのイメージが浸透していて、なかなか実績に結びつかないという問題がありました。日本のPRをする前に、インセンティブがないという実態を告げると、そこで会話が終わってしまう事がほとんどでした。しかし、今回は、どのようにしたら短期間で興味を示し、話を聞いてくれるかを、国際委員会で検討し、ある程度準備を整えて行くことができたので、その結果、多くの制作者が興味を示してくれました。
また、何件かは実際にロケハンやロケの話もありました。具体的な戦略としては、それぞれが持つインセンティブ(と呼べるもの)をリスト化し説明すると共に、まずは日本のFCを活用すれば、思うより大きなコストパフォーマンスが得られるという説明をしました。最初は、半信半疑な人も、具体的な金額(宿泊施設や道路使用など)を話すと、驚いていました。
加えて、初日は制作会社のインナップ・松岡利光氏もブースに来ていただいたので、日本で撮影する場合の具体例などを聞く事ができ、終始ブースは忙しい状態でした。
日本での撮影はそんなに難しいことではないと言うことを、多くの制作者にPRする事ができたと感じる3日間でした。
(ながさき観光地映像化支援センター 関根留理子)
|
「インセンティブはないけど、これはある!」という資料を作成し、「日本は撮影しづらい」、「日本は高い」といった固定観念をくつがえすべくファイティング・ポーズで臨んだ3日間でしたが、約250人もの映像関係者が日本ブースを訪れ、資料を出し惜しむほどの大盛況となりました。10人ほどは具体的な日本の企画も持っており、タイミングよく広島ロケが決まった旅番組もありました。
また、ショー開催の前日、ハリウッド映画『バベル』の日本チームの制作マネージャーを務めたインナップ・松岡氏をゲストに映画制作関係者を招待したディナー・ミーティングを開催し、日本の撮影事情について十分に意見交換できる場となりました。
現地で感じたのは、今明らかに日本ブームということ。今こそがセールス・チャンス。この波を上手く活用して、日本の情報を効果的に届けていかなくては、と強く感じました。
(広島フィルム・コミッション 西崎智子)
|